「まわりの人たちに大事にされている…」そんな体験ができる絵本

『ちびゴリラのちびちび』

主人公は、生まれたばかりの小さなごりら。
お母さんもお父さんも、おばあさんもおじいさんも、この小さなごりらが大好きです。
森の動物たちも、もちろん大好きです。
おはなしの最後は、ちびごりらが大きくなって、お誕生日を迎えます。
そして、ちびちびが大きくなっても、家族も森の仲間も大好きだ…というところでおはなしは終わります。
3歳の子に薦めたところ、一回目はしずかにじっと絵を眺めて聞いてくれました。
読み終わると、「もう1回読んで。」と言い、また静かに聞いていました。
「もう1回読んで。」と言われ、三回目に読んであげながらその子の表情を見てみると、とても嬉しそうににこにこしていたんです。
子どもは、絵本を「体験」するもの。
その子はきっと、自分がちびちびになってだっこされたり、遊んでもらったり、イタズラしたり、たすけてもらったりをおはなしの中でしていたんだと思います。
読み終わると、その子は満足したようで、トミカを出して元気に遊んでいました。
ちょっとした心のエステのような時間だったのかもしれませんね。